手に職を
手に職を持ちなさい
これは、いつからか母親が口酸っぱくいっていた言葉。
そして、反発しつづけた。
そもそも、手に職をつけるために、美容師やメイクアップアーティストやスポーツトレーナーの専門学校にいこうとしたら、「大学にいけ」といわれたんだっけ。
大学3年のとき、就職活動というものをする必要性がでてきた。
で、そのとき、私が選んだのは、「営業職」だった。
人間性で生きていけるだろうということで選んだけど、これに当たり前のように母から「大ブーイング」。
24歳の冬。
私が、女性の働き方について考え出し、先を見据えた時に、「あと1年したら会社を辞めて、美容の道に進む」と決めることができたのは、母に「手に職を」と言われ続けた言葉が脳裏をよぎったから。
母の手に職というのは、国家資格というレベルの話ではあるけれど、「手に職」という言葉だけをとってみると、常々、私はメッセージをいただいてきたんだと思う。
手を使う仕事やデザインや企画することが得意なそもそもの性格を生かしなさいというメッセージ。
指先は不器用だけど、手は器用なんだと気がついた今日このごろ。
親のメッセージは、口うるさくってほうっておいてくれっていうこともたくさんあるけれど、冷静にきいていくと、自分への大切なメッセージがたくさんある。
それが、人生の指針になっていたりもするんじゃないかな~。